ご飯をおいしく炊くには、水加減・浸水時間・炊飯に使うお水など、いくつかのポイントがあります。
兵庫県の新しいお米「コ・ノ・ホ・シ」の試食イベントに携わり、2日間で約34升のご飯を炊きました。
実際にたくさん炊く中で気づいたのは、水加減や浸水時間、水の種類によって、炊きあがりの食感や香りが変わること。ご家庭でご飯を炊くときの基本と、今回の経験から感じたことを紹介します。
ご飯をおいしく炊くための基本
まずは、ご家庭でご飯を炊くときの基本。
一般的に推奨されている方法を紹介します。
- 正確に計量(1合=約150g)
- 最初の水はすぐに捨てる
最初の水を多く吸うので、注いだら軽く混ぜてすぐに流す - やさしく素早く洗う
強く研がず、やさしく手早く洗う - 冷水でしっかり浸水
夏30分、冬1時間を目安に浸水 - 水加減は炊飯器の目盛り通り
新米は水を少なめにすることもありますが、まずは炊飯器の目盛りどおりに炊いてみましょう。
べたつきが気になる場合は、次回から水を少し減らしたり、硬く感じる場合は、浸水時間や蒸らしの時間を長めにとったり、調整してみてください。


お米は一番最初の水をよく吸います。
ご家庭で炊く場合は、お米研ぎ用ザルを使い、流水(浄水)でさっと洗うのが簡単でおすすめです(左の写真は100円SHOPダイソーのお米研ぎ用ザル)
冷水がない場合は、氷水を使っても構いません。
その場合は氷が溶けた後の水量が目盛り通りになるよう調整して炊いてください。
兵庫県産の新しいお米「コ・ノ・ホ・シ」をたくさん炊いてわかったこと
「コ・ノ・ホ・シ」は、兵庫県とJAグループ兵庫が共同開発し、2025年にデビューした新しいお米です。夏の暑さに強いことが特徴のひとつです。昨年、実際に食べた感想はこちらの記事で紹介しています

たくさん炊く中で気づいた、食感の違いを紹介します。


- 水加減の影響が大きい
炊飯器の目盛りぎりぎりに合わせた場合と、少し控えめにした場合では、食感がかなり変わっていました。 - 浸水時間と蒸らし時間の大切さ
今回のイベントでは進行の都合もあり、浸水時間を十分に取れたものと、短くなったものがありました。浸水時間が短かったものは、少し芯が残ったように感じられました。逆に、しっかり浸水できたものや 炊き上がった後の蒸らし時間を十分に取れたものは、かなりもっちりとした食感に感じました。 - 水の種類はどう影響する?
今回は、六甲のおいしい水/いろはす/熊野の水の3種類を使って炊飯しました。
水に含まれるミネラルの種類や量はそれぞれ異なります。実際に炊いてみると、少し香りが違うように感じました。とは言え、水の硬度だけでおいしさが決まるわけではありません。水加減や浸水時間なども関係するので、どの水が一番おいしく炊けるかは、実際の仕上がりを確かめながら探してみるのもおもしろいと思います。
「コ・ノ・ホ・シ」を食べて感じたのは、甘みが際立つというより、一粒一粒の粒立ちがしっかりしていることです。炊き方によって硬さやもっちり感も変わるため、好みの食感を探しながら、いろんな料理と合わせて楽しめるお米だと感じました。
コ・ノ・ホ・シの試食イベント「新米おむすびピクニック」
2026年10月11日(日)・12日(月)
神戸三宮東遊園地の、アーバンピクニック レンタルスペースで、「コ・ノ・ホ・シ」新米おむすびピクニック(試食イベント)が開催されました。

会場には、コ・ノ・ホ・シを紹介する展示や案内が並んでいました。
おむすびに合わせた竹野浜産の「たけの誕生の塩」や、特別協賛のゴザ「5日で5000枚の約束。災害時の畳店プロジェクト」など、お米以外にもさまざまな取り組みが紹介されていました。



おむすびの調理は、おにぎり屋一粒のプロの方々が1つずつ、熱々をにぎってくださいました。
一粒さん曰く、粗塩を使う場合は、握ってから10分ほど置くと、塩がご飯になじむと教えていただきました(今回は試食イベントということもあり、にぎりたてを提供しました)


コ・ノ・ホ・シは、キヌヒカリに代わる品種として開発されました。夏の暑さに強いことが特徴ですが、キヌヒカリと味が同じという意味ではありません。
開発に関わられた方のお話では、栽培面で共通する点がある一方、味わいは収穫した年や地域、育て方などによっても違いが出るそうです。
お米は品種だけで味が決まるわけではなく、育つ環境や炊き方も含めて、そのおいしさが生まれるのだと感じました。
兵庫県では、学校給食や ふるさと納税などでもコ・ノ・ホ・シを味わう機会が広がっています。今年は近隣のスーパーでも購入できる機会が増えるそうで、楽しみです。
炊き方に「これが正解!」という答えがあるわけではありません。
基本を押さえながら、ご家庭の炊飯器や好みに合わせて、おいしいご飯の炊き方を探してみてください。

