炊き立てのご飯やお餅のような、お米の良い香りが広がる米粉100%のパンをご紹介します。
一番の魅力は、なんといっても「もっちり」とした食感。こねる必要がなく、材料を混ぜて焼くだけなので、パン作り初心者の方でも手軽に挑戦できます。
今回はサンドイッチにしましたが、食卓パンとしてそのままちぎって食べるのも素朴で美味しいですよ。
(※調理器具は電気圧力鍋を使いますが、フライパンや小鍋でも同じ温度設定で作れます。)

米粉はメーカーや製粉方法によって焼き上がりが大きく変わります。今回は、カルディで販売されている株式会社もへじさんの米粉を使用しました。
もしネットで購入されるなら、熊本製粉「ミズホチカラ」もおすすめです。アミロース含量が19〜23%と中間的で、ふわふわ感と保形性を両立しており、軽い食感に仕上がるのが特徴です。
材料(直径18cmで厚み約3cm/4人分)
- 米粉 220g
(お米用計量カップで約2カップ) - 砂糖 大さじ1
- 塩 小さじ3/5
- インスタントドライイースト 4〜5g
- ぬるま湯(40℃前後) 180〜200ml
- 米油 大さじ1
※お米用の計量カップ(180ml)
すりきり1杯で、米粉は約110gです。
使用している電気圧力鍋は、ワンダーシェフの楽ポンnooge 4L。
今回は、圧力調理ではなく、発酵(40℃)と焼成(追加熱)に使いました

作り方(所要時間
約65分)材料を混ぜる
- ボウルに米粉、砂糖、塩、インスタントドライイーストを入れ、ヘラなどで軽く混ぜ合わせます。
- ぬるま湯を少し残しながら加え、生地のかたさを見ながら調整します。
※後から粉を足すのは大変なので、水分は一気に入れずに様子を見ながら加えるのがコツです。 - 最後に油を加えて、全体がなめらかになるまで混ぜ合わせます。
※米粉にはグルテンがないので、こねる必要はありません。全体が均一に混ざればOKです。



鍋に生地を入れ、発酵させる
電気圧力鍋の内釜に、くっつきにくいアルミホイルかオーブンシートを敷き、その上に生地を流し入れます。
※シートを敷いておくと、焼き上がったパンをひっくり返す時にスムーズです。
フタをして乾燥しないようにし、40℃で30分発酵させます。生地が少し膨らめば発酵完了です。


焼く
- 発酵が終わったら、そのままフタをして「追加熱」で20分加熱します。
※追加熱はスイッチを入れてから庫内が温まるまでに時間がかかるため、最初は長めに設定します。 - 20分経ったら、パンを裏返し、再びフタをして「追加熱」で10分加熱します。
※2回目は庫内が十分に熱くなっているので、短い時間で焼き上がります。
焼きあがったら、網などの上で冷まします。
お米の香りがする、素朴でもっちりとしたパンのできあがりです。


美味しく作るためのポイント
- イーストはぬるま湯で元気に
寒い季節はボウルや粉が冷えているため、イーストの働きが鈍くなることがあります。ぬるま湯(人肌より少し温かい程度)を使うことで、発酵がスムーズに進みます。熱すぎるお湯はイーストの働きを止めてしまうので注意してください。 - 準備は手早く
材料の計量が終わったら、すぐに混ぜ始められるようにしておきましょう。混ぜてすぐに発酵させるのが成功の秘訣です。

米粉の特性と焼き上がりの違い
米粉のアミロース含量:
アミロースが高いと生地が硬くなり、低いとふわふわで保形性が悪くなることがあります。
製粉方法:
湿式製粉は粉が非常に細かく滑らかな食感、乾式製粉は粒が大きく、食感が異なります。
粉の粒度や、上の特性 が、焼き上がりの食感・膨らみ方に影響を与えるので、使う米粉によって仕上がりが変わってきます。
作り方を動画でチェック
アレンジアイデア
このレシピを基本に、お好みに合わせてアレンジも楽しめます。
- ふんわり食感にしたい場合
イーストの量を少し増やし、水分量を減らしてオーブンで焼くと、水分が飛んでふんわりとした仕上がりになります。(オーブンで焼く時は表面が乾燥しないように、アルミホイルで覆い、最後に焼き色をつけると良いですよ) - 具材をプラス
生地にごまやコーンなどを混ぜ込んでも美味しいです。 - 風味を変える
ぬるま湯の一部を野菜ジュースに置き換えたり、絹ごし豆腐やヨーグルトを加えたりするのもおすすめです。(その際はぬるま湯の量を減らして調整してください。)
ぜひ、あなただけのオリジナル米粉パンを作ってみてくださいね。
「ぽかぽかびより」内 米粉の使いこなし完全ガイドはこちら

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