おせち料理 の主役級である 有頭えびの旨煮 。腰が曲がるまで長生きできるようにと 長寿 の願いが込められています。難しそうに見えますが、実は茹でて漬けるだけの 簡単レシピ 。 白だし を使うことで、失敗なく上品な色と味に仕上がります。
このレシピの特徴は
- ヒゲや足を取り除き、家族が食べやすいように
- 下茹でしたあと、煮汁に浸して煮含めるのでやわらかい
- 直火OKな野田琺瑯Lを鍋代わりに使い、そのまま保存
忙しい年末に何品も作るので、効率よく作る必要があります。下茹でして煮汁に浸すのでかたくならないですし上品な味わいに。また、野田琺瑯の保存容器を活用して、鍋や保存容器などの洗い物が少ないように作っています。

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レシピ【有頭えびの旨煮】
材料:8尾分
- 有頭えび 8尾
- 【A】水 150ml
- 【A】本みりん 50ml
- 【A】料理酒 50ml
- 【A】白だし 大さじ2
- 【A】薄口醤油 大さじ2
- 【A】塩 ひとつまみ
1人分の栄養成分(推定値:煮汁の吸水を含む)
エネルギー:45 kcal
塩分:0.7 g
たんぱく質:7.0 g
脂質:0.3 g
食物繊維:0 g
糖質:2.0 g
野菜量:0 g
※えびのサイズによって変動します。
※煮汁を全て飲み干すわけではないため、吸水量として計算しています。
必要な材料リスト
鍋の代わりに野田琺瑯レクタングル深型L(1.5L)を使用し、これに合わせた分量にしています。他の鍋や容器を使う場合は、それに合わせて調味料の割合を増やしてください
有頭えびは、冷凍のものや生のもの、たくさんの種類が出回っておりますが、お節料理に使う「旨煮」は縞模様がはっきりしている車海老(タイガー)がおすすめです。生食できるお刺身用のボタンエビ・甘エビ・シマエビなどは煮物には向きません。

冷凍保存する場合は、保存袋に入れて空気を抜いてください
(えびに関しては、年末だからと言って値上がりしたりせず。ここ1〜2年のあいだは、12月30日や31日の方がお値段がお得でした!)
作り方:15分
【準備】
- 鍋に下茹で用の湯をわかしはじめる
- 野田琺瑯レクタングル深型Lに【A】を入れて温めはじめる
えびの下ごしらえ
- 有頭えびは、頭と胴の節の間に爪楊枝を刺して背ワタを引き抜く。
- ヒゲ、足、尾の先をキッチンバサミで切り揃える。
- 腰が曲がった「つ」の字になるよう背中を丸め、尾から頭に向かって斜めに爪楊枝を刺して固定する。

下茹でしたあと煮汁に浸ける
- 鍋にたっぷりの湯を沸かし、沸騰したらえびを入れ、中火〜弱火で約3分茹でる。
※えびの臭みが気になる場合は、お湯に少量の酒(分量外)を加えると良い - 保存容器(野田琺瑯など)に【A】(水、本みりん、料理酒、白だし、薄口醤油、塩)を合わせてひと煮立ちさせ、熱いうちに茹で上がったえびを入れる。

- そのまま常温になるまで冷まして味を染み込ませ、冷めたら冷蔵庫で保存する。

コツ&ポイント
- 「煮る」のではなく「浸す」が柔らかさの秘訣
強火で長く煮込むと身が固くなってしまいます。たっぷりのお湯で2〜3分サッと茹で、熱いうちに調味液に「浸して冷ます」のがプロの技。これでふっくら食感のまま味が染み込みます。臭みが気になる場合は茹で湯に酒を加えましょう。 - 下処理と「つ」の字で美しく仕上げる
背ワタは丁寧に取り、ヒゲや足、尾の先を切り揃えると見栄え良く、口当たりも良くなります。長寿を願う「つ」の字は、背中を丸めて尾側から頭へ楊枝を刺して固定。楊枝は身が締まる前(温かいうち)に抜くとスムーズです。 - 保存は「煮汁ごと」がおいしさの鍵
日持ちは冷蔵で3〜4日。必ず煮汁と一緒に保存容器に入れることで乾燥を防ぎ、風味を保てます。冷凍する場合も煮汁ごと保存袋へ。食べる時は冷蔵庫でゆっくり解凍すると食感を損ないません。


えびがお節料理に取り入れられたのは、奈良時代から平安時代にかけて。宮中行事のときに、感謝を捧げるための料理として「御節供(おせちく)」が振舞われたんですって。
私は関西在住なので、薄口醤油や出汁を使い、あっさりとした、素材の味を生かした料理が多いです。ぜひ一度、このレシピお試しください!

このレシピの栄養まとめ
本レシピで使用する主な食材に含まれる栄養素の覚書です。
出典:日本食品標準成分表2020年版(八訂)
| 食材 | 栄養価のポイント |
| えび(有頭・ブラックタイガー等) | 高タンパク質で低脂質な食材です。特徴的な赤色は「アスタキサンチン」という色素成分で、強力な抗酸化作用を持ちます。また、アミノ酸の一種である「タウリン」や「グリシン」を含み、旨味の元となると同時にコレステロールの代謝にも関与しています。 |
| 白だし・薄口醤油 | 素材の色を活かすために使われます。薄口醤油は濃口醤油に比べて塩分濃度が高い(約18〜19%)ですが、香りや色が控えめなので、えびの鮮やかな赤色を損なわずに味をつけることができます。 |
このレシピでは、ビタミンCと食物繊維が不足しています。エビは動物性タンパク質がメインであり、野菜とか 海藻が含まれていません。 不足しがちな栄養と 彩りを整えるためのお勧めのレシピはこちら
- 副菜:紅白なます
- 大根と人参を生のまま使うため、酵素やビタミンCを補えます。酢の酸味が、えびの旨味を引き立てます。
- 副菜:たたきごぼう、または 昆布巻き
- 不足している食物繊維を、根菜類や海藻でしっかり補給します。
- 主食:お雑煮(小松菜・餅入り)
- 緑黄色野菜を入れることで、ビタミン類と彩りをプラスします。
それぞれのレシピや、盛り付け(ワンプレートなどの簡単ver.)はこちらからご覧ください


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