特別な日のおもてなしから、普段の作り置きまで大活躍する紅茶豚。でも、パサついたり硬くなったりと、意外と作るのが難しいと感じていませんか?
今回は、電気圧力鍋の低温調理機能を活用し、誰でも失敗なく作れる「絶品やわらか紅茶豚」のレシピをご紹介します。材料を入れて放置するだけなのでとっても簡単。紅茶で煮込むことで豚肉の臭みが消え、しっとりジューシーに仕上がります。
プロが作るような本格的な味を、ぜひご家庭で体験してみてください。

動画で作り方をチェック
ショート動画にしてみました。
タイムスタンプ付き目次です
- 0:03〜 紅茶を煮出して豚肉の臭みを取る工程
- 0:06〜 美味しさの秘訣!塩こうじでの下味
- 0:08〜 電気圧力鍋で低温調理をセット
- 0:12〜 絶品!自家製タレの作り方
- 0:20〜 味を染み込ませるための漬け込み
材料・分量
調理時間の目安:ー 人数:3〜4人分
- 豚肩ロースかたまり肉:500g
- 液体塩こうじ:大さじ4 (下味用)
- 紅茶ティーバッグ:4つ
- 水:1L
- 本みりん:180ml
- 【A】
- 濃口醤油:90ml
- 粒入りマスタード:大さじ2
- おろしにんにく、こしょう:各適宜
使用している調理器具など
作り方の動画の中でも使用しているのは、ワンダーシェフの楽ポンnooge。3Lと4Lのサイズがあり、我が家は4人家族でたっぷり食べるため、大きい方の4Lを使っています。
圧力調理以外に、蒸し物や、煮込み料理、温度設定や時間設定も可能なので、お料理の幅が広がりますよ。

詳しい作り方
下準備
豚肩ロースかたまり肉全体に液体塩こうじを揉み込み、保存袋に入れて一晩置く。(時間がない場合は省略可)
1. 紅茶を煮出し、豚肉に火を通す
電気圧力鍋の内釜に水を入れて【追加熱】機能で沸騰させる。沸騰したら紅茶のティーバッグを加えて5分煮出し、取り除く。下準備した豚肉を静かに入れ、【温度調理】モードで65℃・3時間に設定して加熱する。
2. たれを作る
フライパンに本みりんを入れて強火にかけ、半量になるまで煮詰める(煮切り)。火を止めてから【A】を加えて混ぜ合わせる。
3. 味付けする
加熱が終わった1の豚肉を取り出し、2のたれと一緒に保存袋に入れる。空気を抜きながら袋の口を閉じ、冷蔵庫で半日以上寝かせて味を染み込ませる。



おいしく作るためのコツ・ポイント
- 肉の部位選びが成功の鍵
豚肩ロースは赤身と脂身のバランスが良く、低温でじっくり火を通すことで肉汁を保ち、しっとりとした食感に仕上がります。他の部位を使う場合は、ロース肉もおすすめですが、バラ肉は脂が多いため、少しこってりとした仕上がりになります。 - 紅茶で煮込む科学的理由
紅茶に含まれる「タンニン」には、肉の臭みを消す効果があります。また、タンパク質に作用して肉質を柔らかくする効果も期待できるため、豚肉料理には最適です。 - 65℃の低温調理がベストな理由
豚肉のタンパク質(ミオシン)は60℃あたりから凝固を始め、68℃を超えると水分が一気に抜けて硬くなります。65℃でじっくり加熱することで、肉汁の流出を最小限に抑え、安全に火を通しながらも、驚くほどジューシーで柔らかな食感を実現できます。 - タレの黄金比は「1:1」
「煮切った本みりん」と「濃口醤油」を1:1の割合で合わせるのが黄金比です。本みりんをしっかり煮切ることで、アルコールが飛んで上品な甘さと照りが生まれます。粒マスタードの酸味と風味が、全体の味を引き締めるアクセントになります。
(作らずに、市販のたれを使う場合は、焼肉のたれを活用しても◎)
このレシピで摂取できる栄養について
このレシピは、体を作る上で欠かせない栄養素を手軽に摂取できます。
- 豚肉: エネルギー代謝を助け、疲労回復に効果的な「ビタミンB1」が豊富です。また、筋肉や血液の元となる良質な「タンパク質」も多く含みます。
- 塩こうじ: 発酵の過程で生まれる酵素が、タンパク質を分解して旨味成分であるアミノ酸を生成します。 これにより、肉が柔らかくなるだけでなく、消化吸収も助けてくれます。
- にんにく: 香り成分の「アリシン」は、豚肉のビタミンB1と結合してその吸収を高め、疲労回復効果をさらに持続させる働きがあります。
このレシピに関するQ&A

この紅茶豚。
料理家さんの集まりの時に、持っていきました。
- きれいな豚肩ロースが特売だった!
- 前日に作り置き可能(当日は凍らせたパック飲料と持参)
こんな理由から、当日の朝バタバタしないだろうと思い、このメニューに。
お野菜メニューはたくさん集まりそうだったので、お肉系をチョイスしました。

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