食卓にもう一品欲しい、栄養満点のヘルシー副菜が食べたい!
そんな時におすすめなのが、万能野菜『しろな(ばんせいな)』を使った中華風煮浸しです。
今回は、オイスターソースのコクと絹厚揚げの旨味が絶妙に絡み合う、簡単なのにやみつきになる絶品レシピをご紹介。栄養価が高まる旬のしろなを美味しく健康的に摂れる、ごはんが進む一皿をぜひお試しください。

目次
しろ菜とは
しろな、実は漢字で書くと「白菜」
アブラナ科アブラナ属のお野菜で、ハクサイを品種改良した野菜になります。
江戸時代から、「大阪しろな」と呼ばれる野菜が栽培されていました。
明治時代には、天満橋での栽培が盛んだったため、「天満菜」とも呼ばれています。
兵庫県では神戸市西区が産地。「山東菜」「べか菜」「ばんせいな」として流通しています。
関西を中心に、年中出回る野菜ですが、旬は夏から。
葉野菜があまり出回らなくなる暑い季節(夏)に、早生種のしろ菜が出回ります。
中生種は秋ごろ。
晩生種は冬ごろになり、寒い季節になると葉に厚みが出て、甘味が増します。
味わいや食感は、
- クセがない
- アクやえぐみがほぼ無い
- あっさりしている
- シャキシャキしている
どんな調理法や味わいにも合う万能なお野菜です。
【レシピ】
しろ菜の中華風煮浸し材料:4人分
調理時間の目安:6分
- しろ菜 1袋 (100g)
- 絹厚揚げ 1パック(2枚)
- 合わせ調味料【A】:
- 水 200ml
- オイスターソース 大さじ1
- 本みりん 大さじ1
- 砂糖 小さじ1
- 塩 ひとつまみ
エネルギー:111.8kcal
食塩相当量:1.2g /1人分
詳しい作り方
STEP
下ごしらえ
- しろ菜は株元を削いで十字に切り込みを入れ、根元の土を丁寧に洗い流す。食べやすい3〜4cm長さに切る。
- 絹厚揚げは熱湯をかけて油抜きし、1cm厚さに切る。


STEP
調味料と具材を煮込む
- 鍋に合わせ調味料【A】の材料をすべて入れ、中火にかける。混ぜながら調味料を完全に溶かす。
- 絹厚揚げ、しろ菜の株元(根元の固い部分)、葉先の順に鍋に加え入れる。
- しろ菜がしんなりとするまでさっと火を通し、全体に味がなじんだら完成。


おいしく作るコツ&ポイント
代用可能な食材について
くせの少ない葉物野菜に
絹厚揚げ→味わいはそれぞれ変わってきますが、油あげ、きのこ類、ちくわやさつま揚げなどの練り製品なども合います。
失敗なく作るためのアドバイス
この簡単な中華風煮浸しをさらに美味しく、失敗なく作るためのプロ目線のアドバイスをご紹介します。
- しろ菜の下処理で美味しさアップ:
しろ菜の根元には土が詰まりやすいため、株元に十字の切り込みを入れてから、流水でしっかり洗い流すことが大切です。これにより、食感のザラつきがなくなり、根元まで美味しくいただけます。特に土が多い場合は、切り込みを入れた状態でしばらく水に浸けておくと、土が落ちやすくなります。 - 絹厚揚げは油抜きが肝心:
絹厚揚げは、熱湯をかけて油抜きをすることで余分な油が抜け、味が染み込みやすくなります。また、特有の油臭さも軽減され、より上品な味わいに仕上がります。油抜きをしっかり行うことで、煮汁の透明感も保てます。 - 最適な煮込み加減を見極める:
しろ菜は火を通しすぎると栄養が損なわれ、クタッとしてしまいます。このレシピでは、シャキシャキ感を残しつつ、しんなりとした食感を目指しましょう。鍋に加えたら、葉が鮮やかな緑色になり、しんなりとしたら火を止めるのが目安です。余熱でも火が通るため、少し早めに火を止めるのがポイントです。 - オイスターソースは味の決め手:
オイスターソースは製品によって味の濃さや甘みが異なります。特に牡蠣の旨味が凝縮された良質なものを選ぶと、深みのある本格的な味わいになります。(李錦記やKALDIメガシェフがおすすめ!)
まずはレシピ通りの分量で作ってみて、最終的にお好みに合わせて少量ずつ調整してください。仕上げに少量の醤油を足すと、さらに味が引き締まります。 - 煮詰める際は蓋を活用:
分量が多くて一度に煮込めない場合は、蓋をして火を通すことで、全体に熱が均一に伝わり、水分が飛びすぎるのを防ぎながら、しんなりと美味しく煮上がります。蓋を使うことで蒸し煮のような状態になり、野菜の甘みも引き出しやすくなります。
このレシピで摂取できる嬉しい栄養効果
この中華風煮浸しは、栄養満点な万能野菜しろ菜と、良質な植物性たんぱく質が豊富な絹厚揚げを組み合わせた、体にも優しい一品です。
- しろ菜(ばんせいな): 免疫力向上に役立つビタミンC、骨の健康を保つビタミンK、腸内環境を整える食物繊維が豊富に含まれています。また、β-カロテンも豊富で、体内でビタミンAに変換され、皮膚や粘膜の健康維持をサポートします。風邪予防や美容効果も期待できるでしょう。
- 絹厚揚げ: 筋肉や骨を作るのに欠かせないたんぱく質、そして骨を丈夫にするカルシウムを効率よく摂取できます。植物性たんぱく質は消化も良く、ヘルシーに栄養を補給したい方に特におすすめです。
手軽に作れて、日々の食卓に嬉しい栄養をバランス良く補給できる、まさに理想のヘルシーおかずです。

よくある質問(Q&A)
他にも、おすすめのレシピがたくさん
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