【たらこの昆布巻き】おせちの定番!生たらこで柔らかく仕上げるプロの絶品レシピ

おせち料理の定番である昆布巻き。今年こそ手作りしてみませんか?今回は、子供から大人まで大人気の「たらこ」を使ったレシピをご紹介します。

生たらこと日高昆布を使ってじっくり煮込むだけで、市販品とは一味違うふっくら柔らかな仕上がりに。作り方はシンプルで、冷凍保存も可能なので年末の作り置きに最適です。

たらこの昆布巻きをやわらかく作るレシピ

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目次

【レシピ】たらこの昆布巻き

材料:昆布巻き4本(カットしたら12個分)

  • 日高昆布 4枚
  • 生たらこ
    (塩漬けしていないスケソウダラの子) 2腹(4本)
  • かんぴょう 適量
  • 【A】水 300ml
  • 【A】昆布のもどし汁 200ml
  • 【A】料理酒 100ml
  • 【A】本みりん 大さじ2
  • 【A】きび砂糖 大さじ1
  • 【A】薄口醤油 大さじ4

1人分の栄養成分
(推定値:出来上がり12切れのうち、2切れを1人分として計算)

 エネルギー:68 kcal
 塩分:1.4 g
 たんぱく質:8.2 g
 脂質:0.6 g
 食物繊維:1.9 g
 糖質:5.4 g
 野菜量:0 g

※昆布とかんぴょうは野菜量には含まず、海藻・乾物として計算しています。煮汁の吸水率を考慮した計算値です。

作り方:60分強

STEP

下準備をする

  • 日高昆布は水に15分浸して戻す。
    ※戻し汁は後で使うので捨てない
  • かんぴょうは塩(分量外)でもみ洗いし、水を絞らずに5〜10分置いて戻す。
昆布巻きに使う昆布の向きについて

写真のピンクの矢印が繊維の向きのため、このピンクの部分にたらこを奥と良い。

STEP

巻いて、結ぶ

  • 戻した昆布を広げ、繊維に沿って生たらこを置く。
  • 手前からくるくると巻き、かんぴょうで中央などを2〜3箇所「かた結び」する。
  • 結び目から少し残して余分なかんぴょうを切り、同様に合計4本作る。
たらこの昆布巻きの作り方
昆布巻きをかんぴょうで結ぶ
STEP

じっくり煮込む

  • 鍋に昆布巻きを並べ(結び目を下にする)、【A】(水、昆布の戻し汁、料理酒、本みりん、きび砂糖、薄口醤油)をすべて入れる。
  • 中火にかけ、沸騰したらアクを取り、落とし蓋をして弱火で1時間ほど煮込む。
  • 煮汁が少なくなったら完成。
かんぴょうの結び目を下にして煮込む
昆布巻きのアクが出てきたら取り除く

コツ・ポイント

日高昆布、真昆布、利尻昆布、羅臼昆布どれで作っても構いません。

日高昆布がやわらかくて煮物に適していると言われますが、私は真昆布を使いました。

左のようなサイズでしたら、ちょうど良いサイズで巻きやすく使いやすいです。

スーパーの乾物コーナーに並んでいます。

商品にもよると思いますが、今回のこのレシピの個数だと、このような商品(25g)の半分強を使用します。

少し多めに作る場合は、2袋ほど準備すると良いでしょう。

かんぴょうを水で戻す前に塩でもみ込むことで、繊維が壊れて柔らかくなり、特有の臭みも取れます。また、味が染み込みやすくなる効果もあります。このひと手間で、食べた時の口当たりが格段に良くなります。

残ったかんぴょうは、軽く結んで一緒に煮込むと良いでしょう。冷凍保存ができるので、お弁当のおかずに使えますよ。

残ったかんぴょうは結んで一緒に煮込みましょう
  • たらこは「生」を使い、皮ごと巻きます
    塩漬けされたたらこや明太子を使うと、煮詰まった時に塩辛くなりすぎます。「生たらこ(助子・スケソウダラの子)」を使うことで、ふっくらとした食感と優しい味になります。皮が破れていても、昆布で巻いてしまえば中身は出ませんので、そのまま使用して問題ありません。
  • 調味料の「塩分」に注意して調整します
    レシピでは「料理酒」と「薄口醤油」を使用しています。料理酒には塩分が含まれており、薄口醤油は濃口醤油よりも塩分濃度が高いです。もし減塩したい場合は、料理酒を「清酒」に変えたり、醤油の量を減らすなどして調整してください。

たらこの昆布巻き
圧力鍋で時短調理してもいいですか?

昆布を柔らかくする点では有効ですが、急激な圧力変化で中のたらこが破裂したり、昆布から飛び出してしまう可能性があります。形を綺麗に保つには、普通の鍋でコトコト煮込むのが一番確実でおすすめです。

冷凍保存はできますか?

はい、可能です。煮汁ごと保存容器(またはフリーザーバッグ)に入れて冷凍すると乾燥を防げます。食べる時は冷蔵庫で自然解凍するか、耐熱皿に移して電子レンジで温めてください。冷凍で約1ヶ月保存可能です。

昆布のぬめりが気になります。洗った方がいいですか?

昆布の表面のぬめりや白い粉は「マンニット」という旨味成分や水溶性食物繊維ですので、洗い流す必要はありません。固く絞った濡れ布巾で表面の汚れをさっと拭き取る程度で十分です。

煮ている間に昆布がほどけてしまいます。

巻き方が緩すぎるか、火加減が強すぎて煮汁の中で踊ってしまっている可能性があります。たらこは加熱すると少し膨らむので「ふんわり、でも隙間なく」巻き、かんぴょうで縛った後は「弱火」で静かに煮込むのが型崩れさせないコツです。

このレシピの栄養まとめ

本レシピで使用する主な食材に含まれる栄養素について、文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」に基づき解説します。

食材栄養価のポイント
たらこ(すけとうだら/卵巣/生)ビタミンB群が豊富で、特に赤血球の形成を助ける「ビタミンB12」や、抗酸化作用のある「ビタミンE」を多く含みます。また、良質な動物性たんぱく質の供給源です。ただし、プリン体やコレステロールも含まれるため、食べ過ぎには注意が必要です。
昆布(日高昆布/素干し)ぬめり成分である「アルギン酸」や「フコイダン」といった水溶性食物繊維が非常に豊富です。これらは食後の血糖値の上昇を緩やかにする働きが期待されています。また、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル分も凝縮されています。
かんぴょう(乾)夕顔の実を乾燥させたもので、不溶性食物繊維に加え、カリウムやカルシウムを含みます。乾燥状態では栄養が凝縮されており、煮ることで煮汁の栄養素も吸い込みます。おせち料理の中では貴重な食物繊維源となります。

このレシピだけだと、ビタミン・ミネラルが多い野菜、特にビタミンCが不足しています。食物繊維は海藻由来のものに限られてしまいます。おせち料理やお正月の食卓で、栄養バランスを整えるための、おすすめのメニューは

  • 副菜:紅白なます(ゆず風味)
    • 大根と人参を生のまま酢漬けにするため、酵素やビタミンCを補給できます。さっぱりとした味が、しっかり味の昆布巻きと好相性です。
  • 副菜:たたきごぼう
    • ごぼうなどの根菜類を加えることで、不溶性食物繊維を増やし、咀嚼回数を増やして満足感を高めます。
  • 汁物:具沢山のお雑煮
    • 小松菜やほうれん草(ビタミンA・C)、鶏肉を入れることで、一食としての完全なバランスを目指します。

たらこの昆布巻きをやわらかく作るレシピ

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