失敗しない【基本のぶり大根】レシピ|臭みなく味が染み込むコツを徹底解説

冬の和食の定番、ぶり大根

家庭で美味しい一品を作りたいけれど、「ぶりの臭みが残る」「大根に味しみが悪い」など、失敗しないで作るのは意外と難しいと感じていませんか?

このレシピでは、料理初心者でも料亭のような本格的な味を再現できる基本の作り方とコツを徹底解説します。下ごしらえを丁寧に行うだけで、驚くほど美味しいぶり大根簡単に作れますよ。

にんにくや鷹の爪も入れていますが、お好みで省いても構いません。

にんにくと唐辛子の入ったピリ辛ぶり大根

ぶり大根は、富山県の郷土料理。
2007年に農林水産省によって「農山漁村の郷土料理百選」に選定され、冬の味覚として広く親しまれています。

冬場の甘い大根と、富山湾で獲れる脂ののった寒ぶりは、相性抜群です!

目次

【基本のぶり大根】レシピ

材料:4人分

調理時間の目安:30分

  • ぶり(あら) 1パック(450g)
  • 塩(下ごしらえ用) 適量
  • 大根 1/2本
  • 砂糖 大さじ2
  • にんにく 2カケ
  • 赤唐辛子 2本
  • 水 600ml
  • 料理酒 50ml
  • 【A】生姜 1/2片
  • 【A】醤油 大さじ4
  • 【A】塩 ひとつまみ
  • 本みりん 大さじ2

作り方

STEP

下ごしらえ

  • 大根の準備:皮をむき2~3cm厚の半月切り(またはいちょう切り)にし、角を丸く面取りする。味しみを良くするため、片面に十字の隠し包丁を入れる。鍋に大根と米の研ぎ汁(または水と生米)を入れ、竹串がすっと通るまで15~20分下茹でし、水でさっと洗う。
  • ぶりの準備:ぶりに強めのを振り10分置く。ザルにのせて熱湯を回しかけ、表面が白くなったらすぐに冷水にとる。流水で優しく洗いながら、残ったうろこや血合いを丁寧に取り除く。
  • その他の準備:にんにくは皮をむく。生姜は薄切りにする。赤唐辛子は種を取り除く。
ぶりを美味しく調理するための下ごしらえ
STEP

煮込む

  • 煮始める:大きめの鍋に下茹でした大根、水、料理酒砂糖にんにく赤唐辛子を入れ中火にかける。
  • ぶりを加える:沸騰したらぶりを加え、再度煮立ったらアクを丁寧にすくう。
ぶり大根の煮込み方
STEP

仕上げ

  • 味付けして煮込む:アクが出なくなったら【A】(生姜醤油)を加え、落とし蓋をして弱めの中火で10分煮る。
  • 照りを出す:本みりんを加え、さらに10分ほど、煮汁が少しとろりとするまで煮詰める。
ぶり大根の作り方

コツ・ポイント

  • ぶりの臭みは「霜降り」で完璧に除去
    ぶりは塩を振って水分を出した後、熱湯をかけて冷水で洗う「霜降り」が最も重要なポイントです。この一手間で、生臭さが消え、煮汁が濁らずクリアな味わいになります。
  • 大根は「下茹で」で味しみを格段にアップ
    大根は米の研ぎ汁で下茹でしましょう。苦味やえぐみが取れるだけでなく、甘みが引き出され、味が染み込みやすくなります。研ぎ汁がなければ、大さじ1程度の生米や片栗粉を水に加えても同様の効果が得られます。
  • 「面取り」と「隠し包丁」で煮崩れ知らず
    大根の角を薄くそぎ落とす「面取り」は、煮崩れを防ぎ、見た目を美しく仕上げるためのプロの技です。十字の隠し包丁も味しみを助けます。
  • 調味料は「さしすせそ」の順番が命
    味をしっかり染み込ませるため、甘み(糖)を先に入れ、塩味(油)を後から加えるのが基本です。照りを出すための「みりん」は、最後に加えます。
ぶりは「あら」ではなく「切り身」でも作れますか?

はい、作れます。切り身を使う場合は、あらよりも火が通りやすく煮崩れしやすいので、煮込み時間を少し短く調整してください。骨からの旨味が出にくいため、昆布だしを少量加えるとより美味しく仕上がります。

残ったぶり大根はどのように保存すれば良いですか?

粗熱が取れたら密閉容器に入れ、冷蔵庫で保存してください。2〜3日以内を目安に食べきるのがおすすめです。一度冷ますことで、より一層大根に味が染み込み、翌日はさらに美味しくいただけます。

大根の下茹でが面倒です。省略できませんか?

省略も可能ですが、大根特有の苦味やえぐみが残り、味の染み込みも悪くなるため、下茹ですることを強くおすすめします。時間がない場合は、大根を薄切りにしたり、電子レンジで加熱(600Wで5〜7分程度)してから煮ると、調理時間を短縮できます。

味が濃すぎたり、薄すぎたりした場合の調整方法は?

味が濃い場合は、だし汁や水を少量加えて煮直し、調整してください。味が薄い場合は、醤油やみりんを少しずつ足し、味見をしながら好みの濃さに仕上げます。煮詰める時間を長くして、煮汁の水分を飛ばすことでも味は濃くなります。

おつまみにもなるピリ辛ぶり大根のレシピと詳しい作り方

このレシピの栄養まとめ

このレシピの主要食材(4人分)から摂取できる主な栄養成分の目安です。

出典: 文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」より各食材100gあたりの数値を基に計算。
※この値は目安であり、使用するぶりの部位や大根の個体差、調理による栄養価の変動は考慮していません。

食材(分量)栄養価
ぶり(生・450g)エネルギー: 999 kcal たんぱく質: 96.3 g 脂質: 79.2 g DHA: 7650 mg EPA: 4230 mg  ビタミンD: 36.0 µg
大根(生・1/2本:約500g)エネルギー: 75 kcal たんぱく質: 2.0 g 炭水化物: 20.5 g 食物繊維: 7.0 g ビタミンC: 55 mg

このぶり大根のレシピでは、良質なたんぱく質やDHA・EPA、ビタミンDを豊富に摂取できますが、カルシウムや、β-カロテン(ビタミンA)は十分に補うことができません。不足しがちな栄養素を補うための、おすすめ献立やレシピは以下の通りです

  • 主食: 白米または雑穀米
  • 主菜: ぶり大根
  • 副菜: ほうれん草と人参のごま和え(β-カロテン、鉄分、食物繊維を補給)
  • 汁物: 豆腐とわかめの味噌汁(カルシウム、イソフラボン、ミネラルを補給)

関連リンク

魚のおかずレシピは、こちらからご覧いただけます。

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定番の「照り焼き味」ではなく、ハニーマスタード味がおすすめ!こちら、インスタグラムでもたくさんの人に保存いただき、おいしかったよ〜の声をいただいています。

にんにくと唐辛子の入ったピリ辛ぶり大根

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