うどん入り茶碗蒸し(小田巻蒸し)の基本レシピ|スが入らない、なめらかに仕上げるコツ

ふるふるでなめらか茶碗蒸しは、大人も子供も大好きな和食の定番です。でも「スが入らない」ように作るのは意外と難しいと感じませんか?

このレシピでは、うどんを入れた食べ応えのある『小田巻蒸し』を、簡単なだしの取り方から丁寧に解説します。写真を見てもわかるように、うどんと具を入れるので、具が沈まず、きれいな仕上がりに👏

火加減のコツさえ押さえれば、誰でも失敗なく料亭のような美しい仕上がりになりますよ。

以前、インスタグラムでレシピを紹介したときは、このようなコメントをいただきました

「うどん入り茶碗蒸し、初めて見ました!とっても美味しそうですね!」「スが入らないコツ、すごく参考になります!今度作ってみます!」「具沢山で豪華!これ一品でご馳走になりますね」「難しそうだと思ってたけど、このレシピなら私にも作れるかも!」「優しいお出汁の味が写真から伝わってきます!」

ぜひ作ってみてください🙌

目次

レシピ【うどん入り茶碗蒸し(小田巻蒸し)】

材料:4人分

  • 細うどん … 1/2玉
  • 卵 … 2個
  • 【A】卵液
    • かつおだし … 320ml
    • 薄口醤油 … 小さじ1
    • みりん … 小さじ1弱
    • 塩 … 小さじ1/2
    • うま味調味料(「味の素®」など) … 2〜3ふり
  • お好みの具材
    • (例)鶏もも肉、えび、かまぼこ、銀杏、ゆりね、三つ葉、柚子皮など

作り方

STEP

下準備をする

  • 細うどんは茹でて冷水で締め、水気を切る。鶏肉は小さめに切り、えびは殻をむいて背わたを取る。
  • ボウルに卵を溶きほぐし、【A】の材料をすべて加えてよく混ぜ合わせる。一度ザルなどでこす。
(左)茶碗蒸し用に茹でてザルにあげられた、つやのあるうどん。 (右)ボウルの中でだしと混ぜ合わされ、泡立て器で溶かれたなめらかな卵液。
STEP

器に入れる

  • 4つの器に細うどんを等分に入れ、その上に具材を彩りよく並べる。
  • 具材の上から、卵液を静かに注ぎ入れる。
(左)蒸し碗に一人前ずつ盛り付けられたうどん。 (右)うどんの上に鶏肉、えび、銀杏、かまぼこなど彩り豊かな具材が並べられた様子。
STEP

蓋をする

  • 器それぞれにアルミホイルで蓋をする。(工程写真はわかりやすいようにラップにしています)
(左)具材を入れた器に、お玉で卵液を静かに注ぎ入れているところ。 (右)卵液を注ぎ終え、蒸す前にアルミホイルで一つずつ丁寧に蓋をされた茶碗蒸し。
STEP

蒸す

  • 湯気の上がった蒸し器に入れ、最初は中火で1〜2分、その後弱火にして15〜20分蒸す。
  • 中央に竹串を刺し、透明なだしが出てくれば完成。お好みで三つ葉や柚子皮を添える。
(左)湯気が立つ蒸し器の中で、加熱されている茶碗蒸し。 (右)スロークッカー(電気圧力鍋)の蒸し機能を使って調理されている茶碗蒸し。

コツ・ポイント

  • 卵液は必ずこす
    卵のカラザ(白いひものような部分)や溶ききれない白身は、なめらかな食感を損なう原因になります。卵液を一度ザルやこし器でこすだけで、口当たりが格段に良くなります。私はみそ濾しでこしています。
  • 卵とだしの黄金比は「1:3」
    卵液の比率は、卵1に対してだし3がおすすめ。卵Mサイズ1個(約50g)に対し、だし汁150mlと覚えると簡単です。今回は少し大きめの卵だったので、だしも気持ち多めに。これにより、固すぎず、ゆるすぎない絶妙なふるふる食感が生まれます。小春実家は卵3個に対して、だし汁500mlの割合でした。
  • 「ス」を防ぐ火加減が命
    「ス」が入る最大の原因は、加熱温度が高すぎることです。必ず弱火でじっくり蒸してください。蒸し器の蓋を少しずらすか、蓋と本体の間に菜箸を1本挟んで蒸気を逃がしてあげると、温度の上がりすぎを防ぎ、よりなめらかに仕上がります。
  • だしのうま味を最大限に
    かつお節のイノシン酸と、昆布のグルタミン酸が合わさると、「うま味の相乗効果」でだしが格段に美味しくなります。時間があれば昆布とかつおでだしを取るのが理想です。
     
    レシピのようにかつおだしにうま味調味料「味の素®︎」(グルタミン酸が主成分)を少し加えることでも、手軽にうま味の相乗効果が生まれ、味わい深くなります。

よくある質問Q&A

蒸し器がありません。鍋やフライパンでも作れますか?

はい、作れます。深めの鍋やフライパンに器の高さの1/3〜半分くらいまで水を入れ、沸騰させます。器を直接置くと熱が伝わりすぎるため、底に布巾を敷くか、小皿などを置いてその上に器を乗せると良いですよ。蓋をして、レシピ通り弱火で15〜20分蒸します。

蓋から水滴が落ちるのを防ぐため、蓋に布巾を巻くなど工夫するとより綺麗に仕上がります。

卵液を混ぜる時に泡立ってしまいました。どうすれば良いですか?

泡はスが入る原因の一つになります。卵液を混ぜる際は、泡立て器をボウルの底から離さず、切るように左右に動かすと泡立ちにくくなります。もし泡立ってしまった場合は、ザルでこす工程で大部分の泡は取り除けます。

残った細かい泡は、❶スプーンですくうか、❷キッチンペーパーを液面にそっとかぶせて取り除くか、❸食品にもかけられるアルコールスプレーを遠くから1回シュッと吹きかける などの方法で取るのがおすすめです。

子供向けにアレンジする場合、どんな具材がおすすめですか?

お子様向けには、鶏肉の代わりに鶏ひき肉を使うと食べやすくなります。また、コーンチーズ、細かく刻んだほうれん草などを加えると、彩りも豊かになり喜ばれることが多いです。

小さなお子様には、銀杏よりも枝豆などがおすすめ。だしを少し甘めに調整すると食べやすくなります。

このレシピの栄養まとめ&おすすめ献立

1人分の主な食材から摂取できる栄養成分の推定値です(※ 具材によって変動します)

食材(1人分換算)栄養価について
(M寸0.5個, 約25g)たんぱく質 3.1g、脂質 2.6g、ビタミンD 0.5μg。アミノ酸スコア100の良質なたんぱく質源です。
鶏もも肉(皮なし, 20gと仮定)たんぱく質 3.9g、脂質 1.0g。体を作る上で欠かせない必須アミノ酸をバランス良く含みます。
えび(バナメイエビ1尾, 15gと仮定)たんぱく質 2.8g、脂質 0.1g。低脂質・高たんぱくで、タウリンやアスタキサンチンも含まれます。
うどん(ゆで1/8玉, 約30g)炭水化物 6.4g、食物繊維 0.2g。エネルギー源となる炭水化物を補給します。

【出典】

  • 文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」より各食品の100gあたりの数値を参照し、レシピの分量(1人分)で計算。
  • 鶏もも肉、えびの分量は一般的な量を仮定して計算しています。
  • 調理による栄養価の増減は考慮していません。これはあくまで食材が持つ栄養素の理論値です。

この【うどん入り茶碗蒸し(小田巻蒸し)】単体では、腸内環境を整える食物繊維や、皮膚や粘膜の健康維持を助けるビタミンCが不足しがちです。不足しがちな栄養素は、このようなおかずと合わせると良いですよ

  • ほうれん草と人参のごま和え:食物繊維、β-カロテン、鉄分
  • きんぴらごぼう:豊富な食物繊維
  • 大根とツナの和風サラダ:加熱に弱いビタミンCを大根から、DHA・EPAをツナから補給できます。
  • 季節の果物:手軽にビタミンCを補えます。

関連リンク

合わせる副菜に困ったらこちら

卵を使ったおかずレシピはこちら

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

シェアしてもらえると嬉しいです
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

質問・感想など、ぜひ聞かせてください↓

コメントする

目次