【お煮しめ】電気圧力鍋で加圧1分30秒!おせちや作り置きに、味が染み込むプロの時短レシピ

以前、電気圧力鍋で作ったお煮しめのレシピを紹介します。
それぞれの下ごしらえ(飾り切りなど)をして、全ての材料を電気圧力鍋に入れて、スイッチをONにするだけの簡単&時短レシピになります。 

普通の鍋でコトコト煮込むのと違う点は、圧力調理すると食材の水分が出るので、その分 味が薄まります。

毎回、煮汁を合わせる時は良い味加減なのに、食べるころには「あれ?これ薄すぎる。。。」ってなるのが失敗点でして。何回か改良して、今回のレシピに行きつきました。

生麩を毎年別茹でにしているので、煮汁は少し多めにしていますが、この割合(濃さ)がおすすめです。

電気圧力鍋で作るお煮しめレシピと詳しいコツ

圧力鍋で作る時に注意する点は、荷崩れないよう、食材の大きさ/時間の設定に気をつけること。

大きさが違ったり、鍋によって作動圧力(キロパスカル)が違ったり、様々な要因で仕上がりが変わってきますが、おせち料理は特に見た目も大切です。

心配な場合は、荷崩れないよう短めの設定で作るのがおすすめです(あとから追加熱で火を通すことも可能です)

加圧時間を2分で作ったところ、里芋にヒビが入ったものもあったため、レシピでは1分30秒と記載しています。

目次

使用している電気圧力鍋について

リンクは3Lなのですが、4Lを使用しています

圧力調理のほかだと、温度や時間を設定できるので、スロー調理や低温調理も可能です。ブログ内の電気圧力鍋使用レシピはこちら

【レシピ】電気圧力鍋で作るお煮しめ

材料:作りやすい分量(約6人分)

  • 里芋 8個
  • 乾しいたけ(小) 4枚
  • 花こんにゃく 1袋
  • 金時人参 1/3本
  • たけのこ水煮 1パック
  • れんこん(中) 1節
     
  • 【A】合わせだし(冷ましたもの) 1L
  • 【A】料理酒・本みりん・薄口醤油・砂糖 各大さじ2
  • 【A】塩 小さじ2
     
  • 【B】きぬさや 適量
  • 【B】てまり麩 1パック

1人分の栄養成分

 エネルギー:98 kcal
 塩分:1.1 g
 たんぱく質:2.9 g
 脂質:0.3 g
 食物繊維:3.8 g
 糖質:18.5 g
 野菜量:約 110 g(芋類・きのこ・こんにゃく含む)

※煮汁を全て飲み干すわけではないため、具材に染み込んだ分量として計算しています。

作り方:70kPa電気圧力鍋使用

STEP

食材の下ごしらえ

  • 乾しいたけ(どんこ)→水に浸し冷蔵庫で8時間置く
  • 合わせだしを作って冷ましておく
  • 花こんにゃく→熱湯で3分下茹でして水きり
  • たけのこ→白い結晶を楊枝で取り除く
  • 金時人参→飾り切りする
  • れんこん→飾り切りする
  • 里芋→皮をむいて6角に飾り切りする
乾椎茸を水で戻す方法
たけのこの白い部分(チロシン)は楊枝でとる
にんじん飾り切り
STEP

加圧調理&仕上げ

  • 【A】を混ぜ、塩や砂糖を溶かす。
  • 圧力鍋に①の食材と【A】を入れ、ふたをセットして1分30秒加熱しそのまま煮含める。
  • きぬさやは塩を加えた熱湯でさっと湯掻き、冷水で冷ます。
  • てまり麩は沸騰させた煮汁に入れて、浮くまで2〜3分加熱する。
電気圧力鍋で作るお煮しめレシピ
電気圧力鍋で作るお煮しめレシピ


コツ・ポイント

  • 味付けは「濃いめ」が保存と味染みのコツ
    野菜から水分が出るため、あえて調味料は濃いめに配合しています。これが冷めた時にちょうど良い塩梅になり、冷蔵保存での日持ち(約3〜4日)も良くなります。
  • 加圧時間は「1分30秒」
    野菜の食感を残しつつ味を染み込ませるベストな時間は90秒です。機種の設定に1分30秒がない場合は「2分」に設定し、1分30秒経過した時点で手動で取り消し(ストップ)を行ってください。
  • だしの相乗効果で旨味アップ
    「かつお・昆布だし」と「干ししいたけの戻し汁」を合わせることで、グルタミン酸とグアニル酸の相乗効果が生まれ、深い旨味になります。白だしで代用する場合は、塩分調整のために塩を減らしてください。
  • てまり麩は「しっかり加熱」
    生麩の一種であるてまり麩は、煮汁で2〜3分煮て浮いてくるまで加熱が必要です。もし煮汁が足りない場合は、別鍋の熱湯で茹でてから合わせると綺麗に仕上がります。

電気圧力鍋で作る煮物レシピ
普通の鍋で作る場合の煮込み時間は?

落とし蓋をして、弱めの中火で15〜20分ほど煮込んでください。里芋に竹串がスッと通るようになれば完成です。その後、火を止めて冷ますことで味が染み込みます。

冷凍保存はできますか?

こんにゃくとたけのこは冷凍すると食感が変わってしまうため、おすすめしません。里芋や人参は冷凍可能ですが、全体の風味を損なわないよう、冷蔵(3〜4日以内)で食べ切るのがベストです。

里芋が煮崩れしてしまいます。

写真で見てもわかるように、お正月用の立派な里芋を使っています。それでも2分加圧すると、荷崩れかけました。数秒違うだけでかなり仕上がりが変わってきます。もし心配な場合は、少なめの加圧時間にして、あとから追加熱で火を通しても構いません。

このレシピの栄養まとめ

このレシピの主要食材について。
日本食品標準成分表2020年版(八訂)に基づき覚書残しますね。

食材栄養価のポイント
里芋炭水化物を含みますが、水分が多くカロリーはさつまいもの約半分とヘルシーです。ぬめり成分「ガラクタン」は炭水化物とたんぱく質の複合体で、整腸作用が期待されています。カリウムも豊富です。
れんこん「ビタミンC」が非常に豊富で、でんぷんに守られているため加熱しても壊れにくいのが特徴です。また、抗酸化作用を持つポリフェノールの一種「タンニン」を含み、切った時に糸を引くのは食物繊維(ムチン質など)によるものです。
乾しいたけ生のしいたけよりも栄養価が凝縮されています。特に、日光に当たることで生成される「ビタミンD」が豊富で、カルシウムの吸収を助けます。うま味成分「グアニル酸」は加熱により酵素が働いて増加します。
金時人参西洋人参よりも赤色が濃いのが特徴で、強力な抗酸化作用を持つ「リコピン」を含んでいます。通常のカロテンも含まれており、油と一緒に摂取すると吸収率が高まりますが、お煮しめでは煮汁と一緒に食物繊維源として摂取します。

野菜中心でヘルシーではありますが、動物性タンパク質や脂質が少なめです。副菜という位置付けですし、おせち料理お祝い膳としてバランスを整えるなら、こんな献立がおすすめです

  • 主菜:鰤(ブリ)の照り焼き
    • 良質な脂質(EPA・DHA)とたんぱく質を補えます。出世魚として縁起も良いです。
  • 副菜:伊達巻(だてまき)
    • 卵と魚のすり身を使うため、たんぱく質を補強しつつ、甘みで味のメリハリがつきます。
  • 主食:お雑煮(鶏肉入り)
    • 鶏肉を入れることで、温かい汁物としてたんぱく質を摂取できます。

他にも「簡単・時短・華やか」なおせちレシピを一覧で見たい方はこちら

電気圧力鍋で作るお煮しめレシピと詳しいコツ

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