【殿堂入り】切干大根の煮物レシピ|あさり旨味たっぷり!だし要らずで絶品和食

「だしを使わなくても、あさりの天然だしで驚くほど美味しく仕上がる」切干大根の煮物レシピを紹介します。

あさりの持つ豊富なアミノ酸(コハク酸など)が、煮汁全体に深いコクと旨味をもたらしてくれるんです。切干大根を戻しすぎない&火を止めてからの「余熱で蒸らす」ひと手間など、プロの秘訣をレシピに散りばめています。

誰でも失敗なく作れるよう、この「旨味の秘密」と「時短で美味しくなる科学」を詰め込みました。ぜひ、レパートリーに加えてみてください。

切干大根の煮物レシピ|あさり入りで旨味たっぷり!定番和食を格上げするコツ
目次

レシピ【あさり入り切干大根】

材料:4人分

  • あさり:1パック
  • 切干大根:1袋 (30g)
  • にんじん:3cm
  • いんげん:2〜3本
  • (煮込み用):1カップ (200ml)
  • 【A】:大さじ1
  • 【A】:大さじ2
  • 【B】みりん:大さじ1.5
  • 【B】うすくち醤油:大さじ1
  • 【B】あさりの煮汁:大さじ2

作り方:15分

STEP

下準備をする

  • あさりは砂抜きし、鍋に【A】と共に入れて酒蒸しにする。
  • あさりの口が開いたら火からおろし、身を殻から外す。煮汁は大さじ2杯分とっておく。
  • 切干大根は流水でもみ洗いし、水に5分つけて戻し、水気を軽く絞る。
  • にんじんは細切り、いんげんは食べやすい長さに斜め切りにする。
左:ステンレスボウルに入った、酒蒸しにする前の生のあさり 右:ステンレスボウルで酒蒸しにされ、口が開いたあさり
STEP

煮て仕上げる

  • 鍋に煮込み用の1カップと【B】をすべて入れて中火にかける。
  • 煮汁が煮立ったら、切干大根にんじんを加え、蓋をして時々混ぜながら6〜8分煮込む。
  • あさりの身といんげんを加え、さっと一煮立ちさせる。
  • 火を止めて蓋をし、そのまま余熱で蒸らして味をなじませる。
左:鍋で切干大根を煮込んでいるところに、細切りにしたにんじんを加えている様子 右:煮込んでいる切干大根とにんじんに、殻から外したあさりの身を加えている様子

コツ・ポイント

  • あさりの加熱は最後に短時間で
    あさりは加熱しすぎると身が硬くなってしまいます。他の具材に火が通った後、最後に加えてさっと一煮立ちさせるのが、ふっくら仕上げるポイントです。
  • ふたを活用した調理方法
    このレシピは煮汁にたっぷり浸かっているものではありません。時々、蓋を活用することによって、ふっくらやわらかく煮込めます(火加減が強いと焦げやすくなるので、中火で加熱するようにしてください)
  • 一度冷ますと味が染みる
    煮物は、調理後に一度冷める過程で具材に味がぐっと染み込みます。時間に余裕があれば、火を止めた後すぐに食卓に出すのではなく、粗熱が取れるまで置いておくとさらに美味しくなります。
あさりの砂抜きが面倒です。簡単な方法はありますか?

スーパーで売られている「砂抜き済み」のあさりを使うと手間が省けます。ご自身で砂抜きする場合は、海水程度の塩水(水500mlに塩大さじ1が目安←ペットボトルとキャップを使うとぴったり!)にあさりを浸し、アルミホイルなどで蓋をして暗い場所に1〜2時間置くと効果的です。

うすくち醤油がありません。こいくち醤油で代用するときの分量の目安は?

こいくち醤油の方が、うすくち醤油より塩分が控えめになります。色と香りが強くなります。仕上がりの色が濃くならないように、分量を控えめにしつつ、塩味を調整してください。(日本酒は塩分を含みませんが、料理酒は塩分を含みます。使う調味料によって、塩味が変わってきます)

冷蔵・冷凍保存はできますか?

冷蔵保存可能です。清潔な保存容器に入れ、1〜2日を目安に食べ切ってください。一度冷ますと味が染みてさらに美味しくなります。冷凍も可能ですが、切干大根の食感が少し変わることがあります。

あさりの代わりに他の食材で作れますか?

この切干大根の煮物、あさりの旨味がたまらない一品ですが、実は色々な食材でアレンジができるんですよ。冷蔵庫にあるものでパパッと作れるのも、嬉しいポイントですよね。

お肉でボリュームアップ!

  • 豚バラ肉や鶏もも肉:あさりの代わりに、細かく切った豚バラ肉や鶏もも肉を加えてみてください。お肉から出る脂と旨味が、切干大根にじゅわ~っと染み込んで、食べ応え満点のおかずに大変身。炒めてから煮ることで、香ばしさも加わります。
  • ひき肉:鶏ひき肉や豚ひき肉もおすすめ。ポロポロとした食感が楽しく、小さなお子さんでも食べやすいですよ。煮込む際にアクをしっかり取るのが、美味しく作るコツです。

冷蔵庫の定番食材で!

  • 油揚げや厚揚げ:相性抜群なのが油揚げや厚揚げです。煮汁をたっぷり吸い込んで、ふっくらジューシーに。手軽にボリュームをプラスできます。
  • ツナ缶(水煮・オイル漬けどちらでも):ストックしてあるツナ缶があれば、あさりと同じように手軽に旨味を追加できます。オイル漬けならコクが、水煮ならさっぱりとした仕上がりに。煮汁の調整は少し必要ですが、和風だしを少し加えると味がまとまります。

野菜を追加して彩り豊かに!

  • きのこ類(しいたけ、しめじ、えのきなど):食物繊維が豊富なきのこは、どんな煮物にも合いますよね。風味と食感のアクセントになり、栄養価もアップします。
  • 根菜類(ごぼう、れんこんなど):シャキシャキとした歯ごたえが欲しい時は、ごぼうやれんこんを加えてみてはいかがでしょうか。土の香りが加わり、より和風の味わい深さが楽しめます。

基本の味付けはそのままに、使う具材を変えるだけで、まるで違う料理のように楽しめます。ぜひ家にある食材を串して、おいしい切干大根煮物を作ってみてくださいね。

花柄の小鉢に盛り付けられた切干大根の煮物。あさり、にんじん、いんげんが彩りよく添えられている。

いただいたコメントの一部

  1. 「本当にだし要らずでびっくり!」
    「いつも切干大根の煮物にはだしを使っていましたが、このレシピはあさりの旨味だけでこんなに美味しくなるなんて!手軽なのに、料亭のような深い味わいで家族も大絶賛でした。リピ確定です!」(30代女性・主婦)
  2. 「時短なのに味がしっかり染みてて感動!」
    「仕事から帰ってきて、あと一品欲しい時に助かる15分レシピ。短い時間で味がしっかり染み込んでいるので、手抜きに見えないのが嬉しいです。いんげんの彩りも綺麗で、食卓が華やかになりました。」(40代女性・会社員)
  3. 「あさりが苦手な夫もパクパク!」
    「夫があまり魚介類が得意ではないのですが、この煮物は『これは美味い!』とパクパク食べてくれました。あさりの身だけでなく、煮汁の旨味が切干大根に染み込んでいるのがポイントですね。アレンジ例も参考に、今度は豚肉で作ってみようと思います。」(20代女性・新婚)

このレシピの栄養まとめ

本レシピの主要食材に含まれる主な栄養成分は以下の通りです。
値は日本食品標準成分表2020年版(八訂)に基づいた可食部100gあたりの数値を参考に記載しており、実際のレシピ全体の栄養価や摂取量を保証するものではありません。

食材栄養価について(可食部100gあたり)
あさり(生)造血作用に関わるビタミンB12 (52.4µg) や、貧血予防に役立つ (3.8mg) が非常に豊富です。
切干大根(乾)生の大根に比べ、食物繊維 (21.3g)、カルシウム (500mg)、カリウム (3500mg) などの栄養素が凝縮されています。
にんじん(根、皮むき、生)体内でビタミンAに変換されるβ-カロテン (6900µg) を豊富に含みます。
さやいんげん(若ざや、生)β-カロテン (600µg) や食物繊維 (2.4g)、葉酸 (68µg) を含みます。

このレシピは野菜や貝類を使用していますが、熱に弱いビタミンCは調理過程で失われがちです。また、骨の健康に関わるビタミンDや、細胞膜の構成などに必要な良質な脂質(多価不飽和脂肪酸など)はほとんど含まれていません。不足しがちな栄養価を補うための、おすすめの献立やレシピは以下の通り

  • 主食:ごはん
  • 主菜鮭の塩焼き(ビタミンDと良質な脂質であるDHA・EPAを補給)
  • 汁物しめじと豆腐の味噌汁(きのこ類からビタミンDを摂取)
  • もう一品:食後にキウイフルーツや柑橘類などを添えると、不足しがちなビタミンCを手軽に補えます。

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