かぶの葉、お料理に使った後どうしていますか?
もし捨ててしまっているなら、もったいない!
実は、簡単なひと手間で、栄養満点の絶品「菜飯(混ぜご飯)」に生まれ変わります。
このレシピでは、塩麹を使うことで、かぶの葉の旨味を最大限に引き出します。鍋で炊く香ばしい雑穀ご飯と合わせれば、風味豊かな一品があっという間に完成。かぶの葉を無駄なく美味しく消費できる、我が家の定番混ぜご飯です。

かぶについてのミニ知識
かぶの旬
かぶの旬は主に秋から冬にかけてで、特に11月から2月が最も美味しい時期とされています。この時期のかぶは甘みが増し、柔らかい食感が楽しめます。
かぶの選び方とポイント
もともと大きな品種もありますが、あまり大きく育ちすぎると筋張っている場合があります。
持ち上げた時にずっしり重く、固いものが良いのですが、スーパーで選ぶ時にあれこれ触れないので…見た目の特徴を書いておきますね。
色と艶
- 皮の色が鮮やかで、艶があるものを選びましょう。特に白かぶは、白さが際立っているものが新鮮です。
形状
- 丸みがあり、均一な形をしているものが良いです。変形しているものは、成長過程で何らかのストレスを受けている可能性があります。
葉の状態
- 葉が新鮮で緑色が濃く、しおれていないものを選びましょう。葉が元気なものは、根の部分も新鮮であることが多いです。(霜枯れで葉の先が茶色くなっている場合は、その部分だけを取り除くと良いでしょう)
レシピ【かぶの葉の菜飯】
材料:1合分(2人分)
- かぶの葉:50gほど(内側の柔らかい部分)
- 液体塩こうじ:小さじ2
- 白米:1合
- 白ごま:小さじ1
【A】炊飯用
- 雑穀米:大さじ1
- 昆布:1〜2cm角
- 水:約200ml
栄養成分(1人分;おおよそ)
エネルギー: 315.2kcal
たんぱく質: 6.8g
脂質: 1.8g
糖質: 67.9g
食物繊維: 2.79g
食塩相当量: 1.1g
詳しい作り方
かぶの葉を浅漬けにする
- かぶの葉は、内側のやわらかい部分のみを使用。
- ポリ袋にかぶの葉と液体塩こうじを入れ、袋の上からよく揉み込み、浅漬けを作る。
ご飯を炊く
- 研いだ白米と【A】の雑穀米・昆布・水を鍋に入れ、ふたを開けたまま中火にかける。
- 沸騰したら木べらなどで軽く全体を混ぜ、ふたをして弱火で12分加熱する。
- 火を止め、ふたを開けずにそのまま12分蒸らす。
混ぜる
- ステップ1で漬けておいたかぶの葉の水気を軽く絞り、細かく刻む。
- 炊きあがったご飯に、刻んだかぶの葉と白ごまを加え、ご飯の粒を潰さないようにさっくりと混ぜ合わせる。



コツ・ポイント
- 塩麹で旨味アップ:塩の代わりに塩麹を使うことで、麹菌の酵素が働き、かぶの葉の青臭さが和らぎ旨味と甘みが引き出されます。まろやかで深みのある味わいになります。
- 蒸らし時間が重要:鍋炊きご飯は、火を止めた後の「蒸らし時間」が命です。ここでふたを開けてしまうと、ご飯の芯が残ったり、水っぽくなったりする原因に。必ず時間を守りましょう。(もちろん、炊飯器で作っても構いません。お使いの炊飯器に合わせて、水などの分量を調整してください)
- ご飯は”切るように”混ぜる:炊き立てのご飯はデリケートです。しゃもじを縦に入れ、ご飯の粒を潰さないように「切るように」さっくりと混ぜ合わせることで、べちゃっとせず、ふっくらとした仕上がりになります。
一緒に加えるのにおすすめな具
- しらす
旨味が増しますし、ほんのりと塩気が効いておすすめです。 - きのこ類
風味が豊かですし、食感が楽しめます。 - にんじん
彩りに加えるときれいです。その場合は、細切りや千切りにしてくださ得ると良いでしょう。 - 鶏肉や豚肉
少量加えると、ボリューム感がUPします。 - 梅干し
炊き上がった菜飯に梅干しを混ぜると、さっぱりとした味わいになりますし、おにぎりにするとぴったりです。
いろんな具材を組み合わせて、自分好みの菜飯を楽しんでみてください。

このレシピの栄養まとめ
以下は、本レシピの材料(1合分)から算出した主要な栄養成分の推定値です。調理による栄養価の変動は考慮していません。
| 食材(使用量) | エネルギー(kcal) | たんぱく質(g) | 食物繊維(g) | カルシウム(mg) | β-カロテン(μg) | 食塩相当量(g) |
| かぶの葉 (50g) | 10 | 1.2 | 1.8 | 125 | 1400 | 0.0 |
| 精白米 (150g) | 513 | 9.0 | 0.8 | 8 | 0 | 0.0 |
| 雑穀米 (12g) | 43 | 1.5 | 0.9 | 4 | 0 | 0.0 |
| 白ごま (3g) | 18 | 0.6 | 0.4 | 36 | 1 | 0.0 |
| 液体塩こうじ (10g) | 14 | 0.3 | 0.0 | 1 | 0 | 1.1 |
| 合計(推定値) | 598 | 12.6 | 3.9 | 174 | 1401 | 1.1 |
出典: 文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」より各食材の数値を基に算出。
雑穀米は市販の代表的な製品の平均値を参考にしています。昆布は微量なため計算から除外しています。
この菜飯は、ビタミンやミネラルを含みますが、タンパク質や脂質が少ないです。ビタミンB12やビタミンDも摂れないため、不足しがちな栄養を補うためには、このような献立やレシピがおすすめです
- 主菜:鮭の塩焼き や 鶏の照り焼き(良質なたんぱく質、脂質、ビタミンDを補給)
- 汁物:豆腐とわかめの味噌汁 や 豚汁(たんぱく質とミネラルをプラス)
- 副菜:卵焼き や きのこのソテー(手軽なたんぱく質とビタミンDを補給)





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